東京在住のエスパルスサポーターにとって、日本平への遠征は“ちょっとした旅行”のようなもの。今回は、2025年6月15日に行われた清水エスパルス対ガンバ大阪の一戦を観戦するため、日帰りで清水を訪問。試合観戦はもちろん、スタジアム到着までの数時間で満足度の高いプチ観光を楽しめたので、その一部始終をレポートしたい。
東京から清水へ──一番コスパがいい高速バス移動
新宿発、渋谷経由で清水駅に到着する高速バスに乗車。片道約3,000円で、所要時間は4時間程度。新幹線に比べて時間はかかるものの、朝早く出発すれば昼には清水に着くため、観光時間もしっかり確保できる。

清水駅到着後、まずはマグロ丼で腹ごしらえ
清水駅を出てすぐ、港の方へ歩いて向かうと「河岸の市」が見えてくる。ここは清水港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類を提供する店舗が並ぶグルメスポット。清水港は、まぐろの水揚げ量日本一を誇っており、そのクオリティは折り紙付き。
今回訪れたのは「みやもと水産」さん。名物の「まぐろトロとろ丼」は、脂の乗ったトロがこれでもかというほど盛られていて、想像以上の美味しさだった。ここでしか食べられない味に、遠征の満足度は一気に高まる。

食後の運動とアイスクリーム──地元の味「高田アイス」へ
食後は、清水市内を走るシェアサイクル「パルクル」を借りて、スタジアムに向けて軽く運動開始。パルクルは、30分110円で借りられる気軽な交通手段。借りっぱなしでも1,500円程度で済むため、遠征時には非常に重宝する。
スタジアムに向かう前に立ち寄ったのが、昔ながらのアイスクリーム店「高田アイス」。素朴な味わいのアイスは200円前後で楽しめ、食後のリフレッシュにぴったり。地元の方々にも親しまれている場所で、ほっと一息つける癒やしスポットだった。


サポーターショップとドリプラで、応援モードにスイッチ
次に訪れたのはエスパルスの公式サポーターズショップ。スタジアムとは異なる品揃えが魅力で、ここでしか手に入らない限定グッズもちらほら。お店自体は小さめだが、時間つぶしには最適。
その後は近くの「エスパルスドリームプラザ(通称ドリプラ)」へ。施設内のカフェでお茶をしながら、試合に備えて体力を温存した。

いざ、IAIスタジアム日本平へ
清水駅周辺からスタジアムまではシェアサイクルで約20分。港の風を感じながらの移動は爽快だったが、試合日ということもあり道中は人通りが多く、慎重な走行が求められた。
スタジアム到着後、まず感じたのはその美しさ。IAIスタジアム日本平は、かつて「Jリーグベストピッチ賞」を何度も受賞しており、その名に恥じないコンディションだった。
試合は、エスパルスとガンバ大阪が互いにチャンスを作りながらも得点には至らず、0-0のスコアレスドロー。印象的だったのは、選手に拍手を送るエスパルスサポーターと、ブーイングを飛ばすガンバサポーターとの対比。それぞれのチームの期待値や現状が表れていた。

試合後──終電に間に合わせるミッション
試合終了後は、挨拶まで見届ける余裕はなく、駐輪場まで早歩きで戻り、清水駅へ直行。清水駅から静岡駅へ電車で移動し、新幹線で東京へ。時間に余裕はなかったが、無事終電に間に合い、今回の遠征は完了。

おわりに
今回は「ちょっとした観光+観戦」という組み合わせだったが、これが大正解。日本一のまぐろと、ベストピッチ賞の日本平スタジアムを満喫し、グルメとサッカーの両方で充実した一日になった。清水遠征は、観戦だけでなく町の魅力も堪能できる“推し”の旅先だ。
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